「リーンソフトウェア開発と組織改革」

あまりに良い本でぐっときたので感想書きます。


リーンソフトウェア開発と組織改革

リーンソフトウェア開発と組織改革


アジャイル開発に積極的に取り組む現場が増える一方で、ウォーターフォールの現場では"アジャイル"っていう言葉がバズワード的な扱いを受けているのがとても気になる今日この頃です。


かくいう自分もウォーターフォールの現場で育ってきた身なので、アジャイル開発というものをなかなか理解できませんでした。
プラクティスありきで考えてしまっていたので、アジャイル開発の本質が見えていなかったように思います。

より良いプロダクトを提供するために、プロセスを改善していくということ

ウォーターフォール型の開発だと、作業中の各工程のみに注力することを促す開発手法であることなのが問題かと思います。
例えば、実現困難な仕様を携えた設計書とかきっと良く見かけますよね?


それに対してアジャイル開発だと、終始一貫してプロダクト自体を意識せざるを得ません。
アジャイルとは常にプロダクトを意識して1つの目標としてチームで共有できる、それを促進してくれる開発手法なんじゃないかと思います。


プロセスを変えるのは、より良いプロダクトのため。
そのためにアジャイル開発では、振り返りによって自分たちのプロジェクト自体を改善していくことが重視されています。


特に「第4章 たゆまぬ改善」は今日からできる改善を考えるきっかけになります。
これはどんな現場であるかに関係なく自分ひとりでも挑戦できる試みがあって、それを続けることでしか改善にはつながらないってことを教えてくれます。


自分ひとりからでもプロセスを改善して、それを組織自体にフィードバックしていく。
とてつもなく長い戦いかもしれませんが、前向きに戦う勇気をもらえる素晴らしい本でした。


ウォーターフォールの現場で、上手くいかないモヤモヤ感を感じている人には是非お勧めの一冊です!

リーンソフトウェア開発と組織改革

リーンソフトウェア開発と組織改革